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海賊戦隊ゴーカイジャー

第34章 力を一つに




部屋から出て辺りを見回す

『(よし)』

血で汚れた服と包帯を持ってお風呂場へ向かう

そして急いで洗う

『(また心配かけちゃうからね……)』

服と包帯を洗い終わり、絞って抱えた

『(よし…)』

お風呂場を出て部屋に向かう


ハカセ「あれ、?」

『!』

ハカセ「どうしたの?こんな夜中に」

は服を後ろに隠した

『何でもないよ。ハカセはどうしたの?』

ハカセ「僕はちょっと休憩」

『お疲れ様』

ハカセ「うん」

『じゃあ、おやすみなさい』

ハカセ「うん、おやすみ……」

振り返り歩き出す

尻尾のようにユラユラ揺れる包帯

ハカセ「、包帯取れて……って…濡れてる…?」

『あ……』

ハカセ「あれ、服も……どうしたの…!?」

『血が付いたから…洗った』

ハカセ「血が…?」

『………』

ハカセ「まさか…傷口が開いたんじゃ…!」

『でも、大丈夫だから…』

ハカセ「の大丈夫は大丈夫じゃないの!部屋で待ってて!」

『うん…』


―――――


ハカセ「どこの傷?」

『ここ』

は服を脱ぎ始める

ハカセ「ま、待って待って…!心の準備が…!」

『?』

の体にはたくさんの傷や痣

ハカセ「………っ」

『ハカセ?』

ハカセ「あ、ごめん…!えっと…これだね」

ハカセは開いた傷口を手当し、包帯を巻く

『ありがとう。自分じゃ出来なかった』

ハカセ「ううん、今度はちゃんと言ってよ。ちゃんと内緒にしてあげるから」

『…!わかった』

ハカセは傷跡に触れた

ハカセ「…痛くない?」

『痛くないよ』

ハカセ「そっか…」

『ハカセ痛いね』

ハカセ「え…?」

ハカセの頬に触れて傷を治した

『治った』

ハカセはの手に自分の手を重ねた

ハカセ「僕も…の傷を治せたらいいのにな…」

『ハカセ…』

ハカセ「そしたら…がこんなに傷だらけにならなくて済むのに…」

はハカセを抱き締めた

『大丈夫だよ、ハカセ』

ハカセ「…」

『ありがとう』

ハカセ「……うん…」



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