第24章 星降る約束
ガイ「みなさーん!出来ましたよ!出来ましたよー!」
ドンッ!!
ガイ「じゃーん!スーパー戦隊大百科〜!」
ガイがテーブルに置いたのは【スーパー戦隊大百科】と書かれた人数分の厚い冊子
ハカセ、アイム、ルカ、は冊子を取ってページをめくる
ハカセ「うわっ…すごっ…。これ全部お前がまとめたの?」
ガイ「はいっ!ほら、この間の戦いの時みたいに、皆さんが間違えないように……」
起きてきたマーベラスに冊子を渡す
ガイ「はいっ!これ見て色々と覚えてください!」
アイム「これは大変な偉業ですね」
ルカ「へぇ〜…こんな戦い方もあるんだ」
ガイ「ジョーさんも見てみてくださ…」
ジョー「時間だ」
さっきまで腹筋に勤しんでいたジョーがいきなり立ち上がった
ジョー「買い出しに行ってくる」
『あ、私も行く』
アイム「お気をつけて」
ガイ「俺も行きます〜!」
3人はガレオンを降りた
ガイ「待ってくださいよジョーさーん!」
ジョー「……」
ガイ「ジョーさんやちゃんは地球に来て何か気に入ったことってありますか?」
ジョー「うーん……何だろうなぁ」
『気に入ったこと…』
ガイ「それって寂しいッスよ〜。皆さんは他所の星の方々ですけど、35番目のスーパー戦隊なんですから!もっと地球のことを知って、好きになってくださいよ〜」
ジョー「別に嫌いじゃないぞ。この星は」
『うん』
ガイ「!」
ジョー「?」
ガイ「ん?」
自転車に乗る少年がガイの方へ向かってくる
ガイはギリギリで避けた
ガイ「おおっと!」
「どこ見て歩いてるんだよ!気を付けろ!」
ガイ「お、お前こそ危ないだろ!」
少年はそのまま走り出す
ガイ「あ!おい!ちょっと!」
「急いでんだよ!」
ガイ「何だよあいつ…」
ジョー「フッ…… 1つ知った。地球の子供は悪ガキだ」
『悪ガキ…』
ガイ「えっ!あんなのは特別ですよ〜!」
買い物を終えて帰り道
線路を渡る3人
ガイ「ジョーさーん、こんなとこ通っちゃいけないんですよ〜」
ジョー「近道だろ。……?」
足が止まるジョー
ガイ「ジョーさん?」
『どうしたの?』
「助けて!」
『さっきの…』
自転車の少年が全速力で逃げていた