第23章 冒険者の心

明石「………」

明石は地面にある紋章を見た

明石「お前たち、この上に立ってくれ」

4人は紋章の上に乗る

足元の紋章が強く輝き、行き止まりだった壁が開く

明石「重さを利用した仕掛けになっているようだな」

ルカ「ナイス！」

ルカが走り出すと扉が閉まる

ルカ「これじゃ開いても入れないじゃん！どうすんの！」

明石「………」

マーベラス「こうすりゃいい」

マーベラスはゴーカイガンで天井を撃つ

撃たれた天井から岩の塊が紋章へ目掛け落ちてくる

紋章が光り扉が開く

ルカ「やーりぃ！」

マーベラス「ﾌｯ」

ルカ「無茶するねぇ。でも、ノってきたじゃん！」

マーベラス「誰かだ」

『照れてる』

マーベラス「照れてねぇ」

扉の奥に光が見える

4人は扉の中に入り奥へ進む

眩い光が放たれ、何も見えない

誰かの声だけは聞こえる


光が止むと何かがむくりと起き、立ち上がる

明石「リュウオーン…」

リュウオーン《ハハハハハハ…！蘇った…！蘇ったぞー！》


明石「やはりお前たちだったのか。ジャリュウ一族」

リュウオーン《おぉ……久しぶりだなボウケンレッド…いや…明石暁》

マーベラス「何なんだあいつは…」

明石「奴はジャリュウ一族の長、リュウオーン。爆発に巻き込まれ死んだはずだった」

リュウオーン《あぁ死んださ、一度な。しかし今ここで虚無の底から舞い戻ったのだ。これの力でな》

リュウオーンの心臓部が光り輝く

ルカ「あれは…」

明石「黄泉の心臓。俺たちが回収しようとしていたプレシャスだ。死者を蘇らせ、無限の力を与えるという」

リュウオーン《ちょうどいい。蘇った我が力、試させてもらう。ﾌﾝｯ！！》

リュウオーンは武器を構える暇もなくマーベラスたちの間を猛スピードで走り抜けた

その風圧に4人は倒れる

リュウオーン《さらばだ明石暁！どこぞの馬の骨とともに死せ！》

リュウオーンはマーベラスたちの頭上を攻撃

天井の岩が崩れ4人の元へ落ちてくる

マーベラス「…！」