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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第50章 ❤︎ 何年たっても特別な日は変わらない 岩泉一


お風呂から出た後は夕食の片付けと明日の朝食の下準備を済ませる。録り溜めてたドラマを何気なく流していたら結局最後まで見入ってしまったのもあって、気付いた時には1時半だった。

「…いちか?まだ起きてたのか?」
「あ、うん。お風呂入ったら目が冴えちゃって。明日の朝ご飯、お味噌汁と卵焼きと筑前煮と…、おにぎりでいい?」
「十分。…任せっきりで悪いな」
「これも嫁の務めってやつかな?」

優しい眼差しで“ありがとう”と微笑みながら頬に触れる。

「感謝してる」
「どういたしまして」
「飯も美味かった」
「その言葉が聞けて良かった。ほとんど食べてくれたもんね。あ、みんなは?まだ飲んでる?」
「寝た」
「え、そうなの?潰れちゃった?」
「まだそこまでは飲んでねぇと思うけど、仕事で疲れてんだろ?」
「じゃあタオルケットいる?持ってこようか」
「ああ…、頼む」

“取ってくるね”と振り返るも肩をつかまれてそのまま一君の腕の中に引き寄せられる。お酒の匂いにかなり酔ってるのかな?と顔を上げる。

「どうしたの?」
「……なんとなく」
「大丈夫?」

いつもとは違う様子。抱き締められた腕も離してくれそうにもないし、むしろ唇が耳に触れて息が当たるだけでもくすぐったい。

「……したい」
「え?」
「ここでシていい?」
「ちょ、っと待って。ここキッチンだよ?それに隣の部屋にみんないるでしょ?」
「寝てるって」
「だめ。もう、悪酔いしてるよ、一君」
「してねぇよ。意識もちゃんとあんだろ?」
「そういう問題じゃないから」

服の下に侵入してきた手を払いのけようとするけどその手も捕まえられて身動きもとれない。強引な口付けからはキツいアルコールの匂い。

「やだ、本気?」
「決まってんだろ?」
「じゃあせめて、部屋行こ…」
「ここでいい」
「…っ、だめだって」
「俺が待てない」

流し台に手をつかせて後ろから抱き締めるように体を密着させる。パジャマとブラを捲し上げ露わになった突起を優しく摘まみながら首元に唇が触れ、思わず声が漏れそうになる。だけど隣の部屋にはみんながいる。気付かれないよう口を結びぐっと堪えた。

いつもはこんなに強引じゃないのに。なんで今日に限って…。
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