君は水面に輝く光【アイドリッシュセブン 十龍之介】
第140章 140
大人組は疲れはあるものの、未成年ほどぐにゃぐにゃにはなっていない。
普段0時を過ぎていても割と元気なはずだが、今日に限っては何やかやと踊り続けていたや、寝たくなった時間に眠りについている環は特に眠そうである。
「天が目開けたまま寝てる!」
「起きてるよ…」
「今反応なかったよ?!」
取り敢えず早く報告し合おうと話を始めれば、徐々に視線はの方へ。
「龍くん…」
「ん?」
「抱っこ…」
「今は……ちょっと…」
「やだぁ…抱っこぉ…」
「可愛い…どうしよう可愛い…していい?」
「「「「「ダメ」」」」」
「ですよね。じゃあ、が限界なんで、先振り付けからで良いですか?」
龍之介をベッドにして今にも眠り出しそうなに、可愛いと思うと同時に龍之介が羨ましくてたまらない一同。
「うん。曲流そうか」
千が頷き、曲を流し始めれば、あれだけしょぼしょぼとしていたの目がぱっちり開く。
「天ー、踊ろ」
「眠気どこ行っちゃったの」
可愛い。
くすくす笑いながら差し出されたの手を取り立ちあがり、天はと一緒に振り付けを披露する。
龍之介と楽は、と天の踊る横で、視聴者向けの振り付けを披露した。
感想は上々で、残りの時間でフォーメーションと共に衣装なども練っていけば、予想よりも良いものが出来上がりそうだと盛り上がった。
皆で作り上げた大切な、大切な曲。
けれど
この曲を、TRIGGERが歌う事はなかった―――。