第8章 * 愛おしい君
もう出ると思った瞬間、ちゅう、と鬼頭を強く吸われ、オレは結の口の中に呆気なく白濁を吐き出してしまった。腰を何度か振って出し切ったあとに、顔を上げた結が見せつけるようにコクン、と全てを呑み込んだ。
「気持ちかった?」
満面の笑みで言う小悪魔な彼女の耳にキスをして、うん、と小さく言うと、結がさらに笑みを深くする。
もー、何なのこの子は。可愛すぎてヤバい。
フェラはなんとなくずっとやってもらっていなかった。遊女ならして当たり前をして欲しくないっていう、よくわからないオレのこだわり。結もそれを分かっていたから、遊郭ではいつもオレが攻めてばかりだった。もうただの恋人になったからいいでしょってことなんだろうけど……。
気持ち良すぎてクセになりそう……
思い出すだけで、さっきイッたばかりなのに、オレの中心が少し力を取り戻してしまう。
それを目ざとく見つけた結が、またそこに触れてくる。
「ふふ、カカシ、元気やなぁ」
クチュクチュとさっきの名残を利用して手で扱かれると、またあっという間に完全に勃ち上がってしまう。
「そりゃ、裸の結が目の前にいたらね」
フェラもいいけど、今度イクなら結の中がいい。
オレは結を抱き上げ今までオレが座っていたところに座らせると、結の割れ目をなぞった。
「結、すごい……。オレの咥えながら、感じちゃったの?」
「っあ……、もう、見ないで!」
膝をとじようとする結の足を無理矢理開かせて見ると、そこはもう大洪水で、少し力を入れると、クプリと指がなんの抵抗もなく飲み込まれた。
「さっきはオレばっかでイケなかったでしょ?今度はお返しにいっぱいイカせてあげる」
結が何か言う前に、オレは結の足の間に顔を埋め、上部で硬く主張しているクリトリスを口に含んだ。
「あ……っ。あっあんっ、は、ぁ……」
風呂場は声が響いていつもよりよけいにやらしく感じる。もっと聞いていたくて、舌先で包皮を剥くように何度も執拗に舐めると、結が腰を震わせながら無意識にオレの頭を掻き抱いて髪を混ぜた。
「や、も、イッちゃうから、離し…、て……んんっ!あっ!やぁぁ!!」