• テキストサイズ

【NARUTO】月影の恋人(R18)

第2章 桜の香




 朝からイライラがおさまらなかった。

なんでなん、なんでなん、なんでなん!?

なんで一言も言わんと帰るん!?
寝てても起こしてくれたらいいやん!!

今朝起きると、カカシはもう部屋にはいなかった。
綺麗に畳まれた布団が、昨日のことが夢じゃなかったことを教えてくれた。

………もっと、一緒にいたかったのに。

モヤモヤした思いを抱えながら、乱雑に散らかった部屋を片付けていると、一枚の小さな紙がテーブルからヒラリと落ちた。
拾い上げると小さな文字で『泊めてくれてありがとう』と書かれていた。

ずるいわ。
こんなん置いとかれたら、これ以上怒れへんやん……。

わたしはしばらくその紙を眺めていたが、二つに折りたたむと小さな木箱にそっとしまった。



/ 93ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp