【テニスの王子様】Nobody else【仁王雅治】
第11章 結婚して【2月】
side.仁王雅治
名前の朝は早い。
午前6時。
目覚ましが鳴る。
ムクッと起き上がった名前は、暫くボーッと動かない。
つつけば倒れそうだ。
数分後。
慌てた様子で、ハッと時計を見る。
急いでベッドから転がり降りる名前。
そのままドタバタとキッチンへ向かった。
あの間抜けっぷりも勿論。
ウトウトしている姿が可愛くて、もう一度寝かしつけてしまいたくなる。
今日の朝飯は何じゃろ?
それを楽しみに、俺は二度寝をした。
午前7時になると俺を起こしにくる。
「雅治くん。時間だよー」
「………」
「雅治くーん」
「………」
「雅治くーん。時間ーって、ぎゃあっ!」
名前をベッドに引き入れて、ギュッと抱きしめた。
こうして俺の朝も始まるんだ。