第26章 休暇2日目*
「名前。おはよう」
「………ん……え?…朝?」
目を覚まして。
ズキズキと痛む頭を抱えた。
あれ?
私。
いつの間に寝たの?
「朝食。勝手に決めちゃったけど、食べれる?」
「んー…頭痛い…」
「シャンパン1本空けてたからね。そりゃそうなっても仕方ないよ」
「えっ?1本?」
確かに飲みやすくて、進んだけど。
まさか空にしてるなんて。
「もう…自分がやだー…」
自己嫌悪に陥る。
二日酔いの朝にはよくある話。
そんな私の頬を、優しく撫でてくれる悟さん。
でもベッドから起きたくない。
頭ガンガンするし。
「ねえ?」
「うん?」
「今日も予定ある?」
「あったけど、その様子なら無理そうだね」
「ううー…ごめん…」
「ははっ。明日にすれば良いだけの話しさ」
「いいの?」
「うん。君が着る洋服がないだけだもん」
「えっ?」
それは困るよ。
死活問題じゃん。
ニコニコと笑う悟さん。
そっか。
今日はお買い物の予定だったんだね。
確かに服持って来てないし。