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今宵は誰の腕の中で眠りますか⋯?

第4章 好きです先生②(松野千冬)


しばらく経ってやっと泣き止んだちゃん。まだ濡れている瞳。どうしようもなく綺麗だと思ってしまう。笑っていても泣いていても、どうしようもなくこの人は綺麗なんだな。

『泣いたり…してごめんね。』

申し訳なさそうに俺の膝の上で呟く。

「ううん、泣いてても可愛い。
頼られてるみたいで嬉しいし…
それに俺はもっと甘えて欲しいから。」

『…っ。私の方が年上なのに〜!』

「ふはっ、うん。だいぶな?」

『なっ!だいぶは余計!』

「よしよし、俺の事好きになーれっ」

『もお…ばか千冬くんっ』

頬を少しだけ染めたちゃんがポスっと俺の肩に顔を埋めた。目の前に差し出された白い首筋へと俺は誘われるように吸い付いた。

『んひぁっ』

「ちゃん…?」

『ん、んっ?』

「すげえ好き。」

『〜っ!』

ねえなんで顔あかくなるの?

「俺ぜってえ諦めないからさ。
本気で落としに行っていい?」

『……っ』

ねえなんで黙るの?

「俺はちゃんのことが好きです。
年の差とか立場とか関係ない。
ちゃんが俺のこと好きになってくれるように頑張るから。だから俺のこと、ちゃんと男だって意識してください。」

『…っはい』

「ん、ありがと。」

俺の膝に跨っているちゃんをグッと抱き寄せてキスをする。俺のこと意識してくれるって言った。ちゃんと前進してる。

『ん、もお…千冬くんキス…ばっかり…っ』

「嫌なら逃げなよ」

『…っずるい。』

そう言った涙目の瞳を見つめながら噛み付くように食べるように唇を重ねる。何度も何度も重ねる。

「…っはあ…っ」

『んは…あっ…ふぁ…っ』

舌を絡めれば応えてくれる。
ぴちゃぴちゃと耳に届く水音が心地いい。

「ん…ちゃん…俺…っ」

『や…ぁ、あたって…るよ…っ』

深く絡め合う舌、抱き合うカラダ。
隠しきれないほどに反応してしまっている自身が、跨っているちゃんに当たっているのなんて随分前から分かってた。ああ…このままシたい。俺の初めて全部貰ってよ。
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