第4章 新たな出会い。
侑「角名に勉強教えてもらお思っとったのに、アイツそそくさと帰りやがって!あ〜〜明日のテストどないしたらええんや〜」
治「そんなん知らんわ、自業自得やろ。ツム、暑いしアイス買って帰ろーや。」
侑「はぁ、せやなぁ。暑くて溶けそうや〜」
学校の帰り道、俺らは近くのコンビニで寄り道をした。
いつもは部活終わりに帰る暗い道も、今日はまだ日も高く照り付ける太陽が眩しい。
アイス売り場で物色してる俺の隣ではツムが何やらぼやいてる。
侑「あ〜〜部活ないし夏やし、どっか遊びにいきたいわぁ。。海やとかええなぁ、浜辺でギャルにキャーキャー言われながらビーチバレーしたいわぁ。。」
治「俺かてしたいわ。けどそんなんで赤点とってみぃ。北さんに殺されるで。」
侑「・・・今その名前聞きた無かったわ。。」
苦虫を噛み潰したような顔で、がっくりと肩を落とすツムを横目にレジへ並ぶ。
会計のタイミングでコレも〜。とツムがちゃっかりジュースを置いてった。
治「は?セコッ!」
すでに居なくなった片割れに舌打ちをしつつ、お金を払い終え外へ出ると、ツムが何やら女の子に絡んでいた。
あいつ、ナンパしとんのか?
ツムにしては随分地味な子やなぁ…。
コンビニの袋からアイスを取り出しかじりつく。
治「ツム、何女の子に絡んでんねん。嫌がってるやろーが。」
明らかに困ってそうな女の子を見兼ねて間に入った。
けど、ツムはナンパをしてた訳じゃなかった。
それよりこの子、、、
なんとく見覚えのある感じがしたけど誰やったっけ…。
結局誰だか思い出せないまま、その地味な子、(ともみちゃん言うらしい)は偶然にも角名と同じ下宿に住んでいてこれから一緒に勉強会をする事になった。