第35章 夢のあとのその先(後編)、の巻
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「……ん………ん〜………ん?」
(……何だろう……なんか、首の辺りがつめたいような……)
「…………?」
潤くんの家で、夜中に頭痛で目が覚めちゃうくらいにお酒を飲んだ僕は
朝、首筋が何だか冷たくて目が覚めた
なんでこんなに冷たいんだろうと思いながら首筋に手を置くと
何故だか、ソコがべちょべちょと濡れていた
「なんで僕の首、べちょべちょなんだろう?」
リビングの端っこで、翔くんと相葉くんと一緒に雑魚寝していた布団から起き上がってそう呟くと
先に起きて、潤くんと一緒に朝食を食べていたニノが、嫌そうな顔をして言った
「また櫻井氏のヨダレじゃないの?」
「…やっぱりそうかな?」
ニノに言われて、まだ布団の上で寝ている翔くんの顔を覗き込む
すると、可愛くぽかんと開いた口の端が、ヨダレで艶々と濡れていた
「あ、うふふ…またこんな///」
翔くんたらかわいぃんだから♡
なんて思いながら、クスクス笑って翔くんのヨダレを拭いてあげる
すると、僕に口を拭かれた翔くんが、むにゃむにゃ言いながらうっすらと目を開けた
「ふにゅ…?ん、智くん?」
「おはよ♡」
僕は寝ぼけている可愛い旦那様の半開きの唇に
チュッとおはようのキスをした
「うふぅ…おはよぉ、智くん♡」(←寝起きでちゅーしてもらってご機嫌(笑))
(ん〜、もう本当にかわいぃんだからぁ♡
…って、そうだ)
「お腹空いた?ごはん食べる?」
「うふぅ…たべるぅ♡」
昨夜はあまり食べないで飲んでばっかりだったから、きっとお腹がぺこぺこなんじゃないかと思ってそう訊くと
眠そうな眼を細めてにんまりと笑って食べると即答する翔くん
それを見て、ニノがまた嫌そうに呟いた
「何なのキモチ悪い」(←めっちゃ不機嫌(笑))
「キモチ悪くなんかナイの!僕の翔くんは、かわいいの!」
「智くんのが可愛いよぉ〜♪」
「翔くんのがかわいいもん♪」
「智くん♪」
「翔くん♪」
ついつい、また何時ものアレ(笑)をしてしまう僕ら
すると、ニノが益々不機嫌になって怒り出した
「また始まったよっ!!
もう、誰かあのバカップルを摘みだしてくれっ!!(怒)」
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