満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第19章 宇髄先生とわたし –記憶と悲恋ー中編
文化祭での波奈の2組のクラスのメイド喫茶は、大盛況だった。飲食スペースはすでに満員で、写真コーナーは廊下からずっと長い列を成していた。
波奈は目が回る忙しさで、
人がかわるがわるに、波奈と一緒に写真を撮ったり撮られたり、波奈は息をつく暇もなかった。
お昼もそこそこに、波奈は炭治郎ととともに写真コーナーを盛り上げた。
でも、クラスメートとこうしてわいわいするのはとても楽しくて笑いが絶えなかった。
楽しい時間はすぐに過ぎるものだ。
喫茶自体は16時、そこから片付け、からの17時からは後夜祭である。
喫茶の16時をまわって、最終の在校生と写真を撮ると、クラスメート全員が拍手、乾杯をした。おつかれさま!と。
片付けをなんとか終わらせたクラスメートたちは息をつく。
「あれ?波奈、うずせんにコーヒー持ってかなくていいの?」
友人が思い出したように波奈に言う。
「え、いいよ!こんな格好で」
「こんな格好だから行くんでしょ!うずせんメイドさん派手だから好きって言ってたし」
「え、ちょ、ちょっと、!」
無理やりにコーヒーを持たされ、廊下に投げ出された。
「がんばれ、波奈!」とウインクされた。
波奈は廊下にほりだされた。こうなれば向かう先は美術準備室である。
波奈はとぼとぼと歩き出した。