第14章 夏だ!海だ!水着だ!プライベートプールだ!【後編】
最終的に動画回して来そうで怖いんだけど…そう呟いた私に蘭ちゃんはニヤニヤした顔でパラソルの方を軽く指差す。そこにはいつの間にか設置してある三脚とスマホがあり、いやいや…まさかな?と顔を引き攣らせた。竜ちゃんも諦めろと言った視線を向けて来る為見事私の表情が死んだ。
「春ちゃん、それはもうやり過ぎっ!その一眼レフプールに濡らして壊すよ!?」
「はぁ!?まだバックアップしてねぇのに、そんな事したら栞の可愛い写真が全部水の泡じゃねぇかよ!先ずバックアップさせろ!それからなら壊しても構わねぇから!!」
「いや、一眼レフカメラは壊していいんかい…」
因みにお高い奴だと平気で100万を超えていくし春ちゃんが手に持っているそれは高性能タイプのやつだ。私には分かる、そんな恐ろしい事出来るか…とやきもきした。そんな姿も撮られた為、また「春ちゃん!」と私は怒鳴ったのだった。
ーーー
で、結局撮影会になってしまっていたりする。いやはや色んな浮き輪があるんだねぇ、私の世界でも流行ったもの。だって私今貝殻の上に乗ってるんだよ。いや…本当に何でこうなった?
「ん゙っ…これもう人魚姫じゃん♡」
「ねぇ春ちゃん、これ楽しい?」
「俺は楽しいぜ?♡」
「そう…それで、蘭ちゃんと竜ちゃんまでも撮影会に参加しなくても」
「いや、これは撮らないと損だろ?♡」
「後で沢山遊んでやるから、今はちょっと待ってなぁ♡」