第4章 あ~あ…俺何かに捕まって可哀想に♡
「私…今日、お風呂止めておきます…」
「あのさ……俺の下着使うか?」
「はっ?」
「……いや、違っ!そう言う意味じゃねぇからな!新しいのあるから使うかって意味であって!だから!」
「ふ、ふふっ…あははっ!」
あどけない顔で笑う栞に文字通り見惚れた、そして一頻り笑う彼女は目尻の涙を拭いふわりと目を細めて「やっぱりお風呂入ろうかな」と言うから、急いでTシャツ、ズボンと下着を適当に手渡して風呂場へと放り込んだ。リビングへと戻りソファーに腰掛けた俺は、大きく舌打ちして頭をぐしゃぐしゃと掻きむしる。
「はぁっ…クソが、可愛すぎんだろぉ…」
いずれ栞に手を出してしまいそうでかなり不味い、理性的になる為に薬止めた方がいいよなぁ…そう考える俺がいて、シャワーを浴びる音が静か過ぎるリビングに聞こえて来る。ついついあの華奢な体を想像してしまい申し訳なく感じた。邪念を振り払うように見たくもねぇテレビを付けて、まだかまだかと彼女の帰りを待った。
ーーー
ガチャリとドアを開けてリビングへと戻って来た栞は口を開いた。
「あの…お先にありがとうございました」
「ぇっぁ…ズボン、は?」
「すみません。私には大き過ぎた見たいで、ずり落ちちゃって…」