第2章 【第二講】第一講から遡ってる(略)番外編みたいなもんだから
「ま、そんなわけでトップ合格の入試の成績もあてになるかわかんねーけど、とにかく、○○はこのクラスの一員だ。俺の所有物だ」
「いや、僕達、アンタの所有物じゃねーし! てか、何で急に下の名前で呼んでんの?」
「細けーことゴチャゴチャ言うな。とにかく、○○はこのクラスの一員! はい、決定! はい、ホームルーム終了! はい、教科書開け!」
○○は空いている席に適当に座った。
つか、まだホームルームの時間だったっけ? 長くね?
「□□さん、馴染むの早すぎじゃないですか? 姉上も姉上だけど……」
新八は頬を引きつらせる。
○○は妙と早くも談笑していた。
――○○さん、今日のお昼、どこで食べようか?
――屋上でいいんじゃない?
――他に誰誘う?
――えっと、神楽ちゃん。
「いや、何でクラスメイトの名前わかるんだよ」
記憶がないどころか、軽くエスパーじゃねーか! と新八はツッコむ。
「とにかく、俺のこともわからねーとかぬかされて、このまま見過ごすわけにはいかねーだろ。嫌でも思い出させてやる」
銀八は頭を掻きつつ、溜め息をつく。
「え? 先生、□□さんと知り合いなんですか?」
そういうことならば、このクラスでも致し方ない。
だが、銀八はあっさり否定した。
「いや、知らねェ」
「は?」
「とにかくまァ、とっとと席につけ、新八。あんましつけーと、廊下に立たせるぞ。もうページもねーんだしよォ」
「ページとか言わないで下さい」
と言いつつ、その言葉で、新八は渋々着席。
「ったく、あっちじゃ俺とどんな関係にあるか、意地でも思い出させてやる」
ピーしてピーする、○○のピーの奥の奥まで知ってるピーなんだからなと、銀八は不敵なピーを漏らす。
不敵なピーってなんだよ。知らねッ。
○○は妙に続き、男子生徒とも会話をしていた。
「山崎退っス」
――俺、風紀委員なんです。
――ふーん。じゃあ、私も風紀委員になろうかな。
――何? よし! 歓迎するぞ!
――あ、局ちょ……じゃない、委員長、復活しましたね。
何はともあれ、3Zパーティに新しい仲間がジョイントした。
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