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恋はどこからやって来る?(短編・中編)

第67章 七支柱春药 〜壱〜 / 🌫️・💎・🌊・🐍・🍃・🔥・📿





—— グチュ、グチュといやらしい水音が天元の室内に響いている。

襖には写し出されているのは大きな天元の体と小さな七瀬の体が、ぴったりと密着させている影だ。

飛び交う汗とパン、パンと体を打ちつけ合う二人は、互いの姿しか視界に入っていない。

「はっ…七瀬…、しめ、すぎ…きっちーよ」

「ん、天げ、んさん…だって…気持ち…い、いから」

「もっと…体寄せろ…」

「はあ…も、じゅうぶ、ん…くっつい、て…」

ズン! ズン!と太くて熱い昂りが容赦なく七瀬の体の芯を突き上げる。天元に子宮を刺激される度に、心臓の鼓動もドクンドクンと跳ねるように弾んでいた。

「やべ…でそ」

「んっ、はぁ…天元、さ…気持ち、いい…!!」

—— 七瀬の腹部に白濁がジワリジワリと吐き出されていく。













『よく寝てんなー』

三十分後 —— 天元は布団の横にいる七瀬の背中を、トントンと柔らかく叩いていた。
一度だけの情事で疲れ果てる彼女を見ながら、本当に鬼殺隊士なのだろうか。そんな疑問を頭に浮かべている。

『一回ですっきりするってありえねえんだけど…これも血鬼術故か?』

三人の妻達との情事は一回で終わる事はない。満足しないからだ。
無一郎は七瀬との情事後、彼女と交わった記憶は無くしていた。

『俺も朝が来たら忘れちまうのかねぇ』

寂しいようなホッとするような、二つの相反する思いが天元の胸の中にふわふわと浮かんでいる。

『ま、どっちでもこいつと気まずくなるって事はないんだろうな』

掛け時計に視線を向けると、針は午前一時を丁度指していた。
まだまだ眠気はやって来そうにはない天元だが、貴重な非番の一日を噛みしめるようにえんじ色の双眸を閉じる。

七瀬の背中に回している右手はそのままにし、彼女と呼吸を合わせた。


『何だ…急に眠く…』

布団を互いの体にかけながら、音柱は眠りの世界へと導かれた。


→その弍へ続く。

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