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君と紡ぐ恋物語【鬼滅の刃】

第6章 あなたの愛に包まれて*前編* 宇髄天元


私の目の前の奏真は美味しそうにぱくぱくとお子様ランチを頬張っている。


「美味いか?初めてのお子様ランチ」
「おいしー!」
「そりゃ良かったなぁ!」


子供がご飯を食べてる姿って、見てると幸せな気持ちになるから不思議だなぁと思う。

奏真が食べてるのを見てたら、ずっと忘れていた記憶をふっと思い出した。


「奏真、ほんとはね、こういう所初めてじゃないんだよ」
「え⁈」


奏真は目をまん丸にして驚いている。
そうだよね、だってまだ小さかったんだもの。


「なんだよ、来た事あんのか」
「はい、そうなんです。でも1回だけで。
 奏真が3歳の時の……」


あ…ダメだよ、これは。
思い出しちゃ、ダメなやつだったのに。
記憶にしっかり蓋をして、思い出さないように頑張ってたのに。
私、何やってんだろ…


「…3歳になった誕生日に……2人で来たんです」


思い出してしまった、あの時の記憶。
やっぱり、完全に記憶から消し去るのは無理なんだ…



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