第14章 Happy Birthday!
むっくんはガサガサと袋を開く。
私がプレゼントしたのはマフラーと耳あて。
「わ〜。あったかそ〜。」
『むっくん寒がりだからね。今年の冬はこれつけてたら少しはマシかなと思って!』
「いいじゃないッスかー!羨ましいッス〜!」
「紫原君、毎年寒い寒いって震えてますもんね。」
「よかったな、敦。」
「うん。俺毎日つけるし。えりかちん、ほんとに大好き、ありがと〜。」
むっくんはまたぎゅーっと抱きしめてくれた。
「さて。お祝いもいいが、そろそろ練習しないとな。」
『そうだね!むっくん、練習終わったらケーキもあるから、頑張ってね!』
「ケーキ?やった〜。」