第14章 Happy Birthday!
「えりかちん…俺の誕生日忘れてたんじゃないの?」
『忘れる訳ないでしょ!みんなでワザと忘れたフリしてたんだよ?』
「…休み時間どっか行ってたのもこれ?」
『そう!部室の飾り付けとかしてたの。』
「…えりかちん!!」
むっくんはぎゅーっと私を抱きしめた。
「おい!イチャつくならプレゼントはやらないのだよ!」
「まーまー緑間っち、ヤキモチ妬かないで。」
「今日は誕生日だからなー。大目に見てやるか。いつもならウゼーけど。」
「紫原君、これ僕達みんなからのプレゼントです。」
「え?プレゼントもあるのー?」
むっくんは私を抱きしめてる腕を緩めて、みんなの方を見た。
テツ君は綺麗にラッピングされた大きな袋を持って微笑んでいた。