第51章 一途な総長は大人な彼女と幸せな愛に溺れて(❤︎)
「ぐ……っ!」
「い、た…ぁ…ンン…ひっく…」
強い締め付けにマイキーは顔を歪ませながら、辛そうな声を上げ、射精しそうになるのをグッと堪える。
マイキーに噛まれたことを知ったカノトは顔を後ろに向け、涙目でキッと睨みつけた。
「噛むなんて酷い…!もうしないって言ったのに…!」
「噛むつもりはなかったんだけど、綺麗なうなじ見てたら噛みたい衝動が抑えらんなくて」
「絶対に歯型付いた…!!」
「ウン、オレの歯型がくっきり」
噛んだ箇所にマイキーの歯型が跡を残していた。ポロポロと涙を流すカノトの目尻にチュッと口付けするが、噛まれた本人は泣きながら怒る。
「万次郎くんの馬鹿…!噛まれたら痛いって言ってるのに…!」
「泣き顔も可愛い…」
「真面目に怒ってるんです…!」
「つい出来心で。謝るから怒んないでよ。ごめんなカノ」
「本当に悪いと思ってるんですか…」
「思ってる思ってる」
「……………」
「てかカノだってさ、痛そうな声だった割にはオレのすげー締め付けてたじゃん」
「っ…………!」
全然悪いと思っていない口ぶりで言ったマイキーの言葉に図星を突かれ、ギクッとする。
「危うく出そうになったし。オレはもっとカノのナカを堪能したいのに」
「…万次郎くん」
「何?」
「私、バックはあまり好きじゃないです…」
「やっぱり辛い?」
「そうじゃなくて…」
「?」
どこか言いづらそうに口ごもるカノトにマイキーは疑問符を頭の上に浮かべる。
「キス、できない、ので…」
「!」
頬を赤らめながら恥ずかしそうにボソッと小さく呟く。
「万次郎くんとキスしたい時に…できないのは…寂しいので…」
それを聞いたマイキーは驚いた顔をしたが、自然と口元が緩み、嬉しそうな顔で笑う。
「今最高にキュンキュンした。そうだった、カノは正常位とか対面座位が好きだもんな。オレの顔見て、ちゅーもできるから」
ナカから一旦、自分のモノを引き抜き、カノトを仰向けにさせる。
「万次郎くん?」
「オレもカノの顔見ながらシたい」
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