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恋の花2

第6章 恋の花の蕾は膨らんで


鍔迫り合いになり、風来坊が俺に言った。

慶次「独眼竜俺は、この先あんたが優実姫を幸せに出来るとは思わない」

何の話だ? この先未来の話か?

政宗「戦の世の中、何時死ぬか分からないからそんなの意味がない」

風来坊が、優実姫に抱いてる感情は何だ?

俺は風来坊から距離を置き、鞘に刀を納めて言った。

政宗「あんたが今優実姫に抱いてる、感情は何だ?」

風来坊は目を丸くして、刀を鞘に納めて言った。

慶次「恋愛感情だよ」

恋愛感情か男と女が、異性を好きになるって言葉の意味だ。

政宗「どんな感情の気分だ」

慶次「どんなって頭から離れなくて、こう苦しくて水の中でもがいてるって感じ? 違うかな? うーん・・・」

つまり言葉にするのは難しいと。

政宗「言葉にするのは難儀か?」

慶次「そうなんだよ、難しいねぇ」

頭から離れないか、今の俺がそんな感じだ。

政宗「頭から優実姫の笑顔が、浮かんで消えないまた見たいと思ってしまう」

風来坊はニヤニヤした顔で言った。

慶次「それ恋じゃないのかい?」

そうなのか? 分からない、しかし奥州筆頭としてこれでいいのか? 恋なんかして。

政宗「do you have love feeling?」

慶次「へっ? 南蛮語? 独眼竜頭いいねぇ」

恋心を抱いてるか? と南蛮語で独り言は聞かれたくないからあえて南蛮語で言った。

政宗「たいしたことは言ってない」

慶次「教えてよ、好きって南蛮語優実ちゃんに言ってみたい」

好き? 風来坊が優実姫に? 想像すると笑える教えよう発音は出来なさそうだしな。

政宗「likeだ」

慶次「ライク?」

片言だな笑えるぜ、これも教えるか。

政宗「i love your thing」

あなたのこと愛してるって言ってみたが、ちょっと長すぎか?

慶次「もっとこう短文の愛の言葉ないの?」

考える短文か、シンプルか。

政宗「i love youはどうだ?」

慶次「意味は?」

政宗「愛してるだ」

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