第3章 恋の種を土に植えて
優実視点
次の日になっても政宗様は帰ってこない、伝令係がようやく帰ってきて私は聞いた。
優実「皆様は?」
伝令係「皆無事です」
良かった私は安心してその場に座ってしまい、門番の人が話しかけてきた。
門番「大丈夫ですか?」
優実「大丈夫です腰が抜けて」
すると頭の上で声がした。
政宗「what is the matty?」
南蛮語を言うのは政宗様だ私は見上げて、今のとりあえず意味は分からないが言った。
優実「腰が抜けてしまって」
政宗「why?」
聞いてるのかな? なんだか疑問を言われてるようだった政宗様は馬から降りて言った。
政宗「何故と聞いたのだが」
優実「政宗様と小十郎様、足軽さんが無事だと聞いたものですから」
頭に手を置かれて言った政宗様の初めて見る優しい顔で。
政宗「ありがとうな、優実姫は優しいな」
政宗様の差し出された手を握り私は立ち上がった、男の人だから力強いと分かる。
政宗様の手は暖かくて大きな手だった一瞬だけ握られた手は私はその後部屋へと戻り、夕餉の手伝いをして夕餉を大広間で食べて布団に入って寝た。
次の日
私は朝餉の手伝いをするために炊事場に向かう途中の角で足軽さんの話が聞こえてきた。