第1章 start 紫の王子様
そんな俺の恋心にも気づかずに苺は、呑気に高級寿司を美味しそうに頬張り、舌鼓を打っている。
なーくん「おーい、ハムスターみたいだよ!」
苺「ふぇ?らっておいふぃだもん(だって美味しいんだもん)♪」
なーくん「あのさぁ、もうちょっと味わって食べたっていいんじゃない?回転寿司じゃないんだからさぁ。」
と呆れたように言ってはいるけど、そんな君が可愛いと思っている。美味しそうに食べてくれるので奮発して良い所に連れてきた甲斐があった。
苺「なーくんももっと食べなよ!細いんだからもっと食べたって大丈夫だよ!」
なーくん「イヤイヤ、俺一応アイドルしてるからさぁ、あんまり太れない訳よ。」
と言いつつるうとくんと最近行ったからあんまり食べられんなんて口が裂けても言えない。
変に気を使われたって苺が知ったらきっと良い気持ちしないと思ったから黙っておく事にした。
苺「ふーん、大変なんだね。じゃあ遠慮なくいただきます♪」と次の注文をしていた。
なーくん「イヤ、苺はちょっと遠慮しろよ!」何て冗談を言いながら久しぶりに会う楽しい時間を俺は満喫した。
メンバーside
ジェル氏今日は朝からなーくんがやけにソワソワしてるから気になっていた。
仕事中に.「....の頼みなら仕方ないか。」
とボヤきながらスマホをいじってたり
そうか思えば「よし、あともう少し頑張ろう!」
と大き声で気合いを入れていたもんだから
ジェル氏「どうしたん?なーくんえらい気合い入ってんなぁ。なんか良いことでもあったん?」
ってちょっと探ってみたけど
なーくん「ん〜、良い事はまだ無いけど内緒!」
という返事であんまり探って欲しくなさそうだったから
ジェル氏「なんなん?もぉ〜なーくん勿体ぶって、めっちゃ気になるやん!」
ってさらに食い下がってみたけど
なーくん「ハイハイ、雑談はいいから仕事、仕事!」と俺をあしらって仕事に集中してしまった。
怪しい...(ㆀ˘・з・˘)
仕事が終わるとさっさと、会社を出て行って行ってしまうし今までに見たことないぐらい顔がニヤけてた。
他のメンバーにも話を聞いてみても誰も何んにも聞いていないらしい。