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walking proud~呪術廻戦~R18~

第23章 cruelty


レイは何日間も寝込んでしまった。

気が気じゃない周りは、何度も様子を見に行ったり話しかけたりした。



冥冥は、憂憂まで連れてきたりもした。

「… レイちゃん、
少しでもいいから、なにか食べるんだ」

「レイさん、これお見舞いです。」

憂憂に渡された高級そうなお菓子の紙袋を受け取る。

「……ありがとう」

笑って見せようとするが、そんな表情にはなっていないだろうという自覚があった。


「あのね、レイちゃん…
恋ってのはね…私達を幸せにするためにあるものではないんだ。恋は私達が苦悩と忍従の中でどれほど強くありえるか、ってことを、自分に示すためにあるものなんだ。」


目を見開いたまま、レイは沈黙した。


「今はゆっくり休んで。
時は悲しみの傷を癒す。人はみな変わる。
過去の自分はもはや現在の自分じゃない。
悩む者も悩ます者も、時が経てば別人になる。」


そう言い残して、冥冥たちはひとまず部屋を出る。


「ね、憂憂?… 彼女が愛した男を殺したくなっている私は罪深いかい?」

「いいえ、姉様。私もです。」

「私も全く持って同意見です。」

突然廊下に現れたのは七海。


冥冥は薄ら笑みを浮かべた。


レイをここまで悲しませた。
それは彼女を愛する誰もの胸に、同じ感情を抱かせた。


あの男は許せない。
いつかどこかでまた、出会う時があれば…
私たちは全力で……



3人の思いは複雑な感情と共に増幅していっていた。
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