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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第38章 芽吹くもの、芽吹かぬもの


……ずっと忙しくて気が付けば出産してから寝る時に肉体を交わる事は無かった。
ぎゅっと抱きしめて、とか一緒の時間はそういう程度で済ませて互いの体温や香りで落ち着いて泥のように眠って、早く眠らないと睡眠時間が取れない!ってお互いに夜泣き対策をしてさ……。

──えっちって、どうしてたんだっけ?
そこまではいかないけれど達するまで激しい事はあまりにも久しぶり。そして玩具を使うのも…。

固唾を呑んで、ベッドにそっとローターを置き。悟が来るのを待とう、とバスローブの姿でそっと腰掛ける。
なんだか意外と期待しちゃって下半身がじわじわと懐かしく疼いてる。まだかな、まだかな…と待てば二度目のドアの開閉音か聴こえてきた。
遠くから「もうちょっと待っててね~」って呑気な声が聴こえる。

程なくしてやってきた悟はせっかく用意したのに畳まれたままのバスローブを小脇に抱え、全裸でこっちに向かってきた。陽気に片手を挙げてさ…。

「やあやあ、待たせたね~!えっちな子猫ちゃんは上手に一人遊びが出来たかな?」

私の側に来て、ローターを手に取る彼は先端をじっと見て使った形跡などが無いか調べた後に「僕の猫ちゃん、ひとりで遊べなかったんだ…」と眉を下げ、少しがっかりしてる。

『……しょうがないでしょ、一人遊びしなくても良いもんねー』

ベッドに上がる彼は早速、片手が私の着ているバスローブに伸びてくる。する…、と素肌を滑るタオル生地のバスローブ。脱がせられる事を私は拒絶なんてしなかった。それから、自分で脱ぐことも……。

「そう…?いつも僕が遊んであげてたもんね。ひとりで遊べるように遊び方教えてあげる?」
『いい、デス…』

口元に手を当ててクククッ、と可笑しそうに笑った悟。

「そっか!じゃあ二人遊びで使わなきゃ、だね……?」

腰回りで結んだ紐を外されてただ羽織っているみたいに私の前面の素肌が晒された。唇をすぼませてピュウ、と鳴らした悟は肩に手を乗せ、そっと押し倒してきて……。

ムードの為か薄暗い部屋の明かり。覆いかぶさる彼でその照明は見えないけれど瞳がきらきらしてる。
見上げた先の悟はじっと真下の私を見ていた。私の目じゃなくて、少し下…胸の辺り。片手で晒け出された胸を優しく触れながらむにむにと揉んでいる。

「久しぶりにハルカを独り占め出来る……、ここも…それから"ココ"もね?」
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