第3章 play 2 ※
頭の上でカチャカチャと金属音が聞こえ
チサトは意識を呼び戻された
虚な視線を向けると
既にタケルは部屋を出て行った後で
手錠の鍵を外すカヲルの姿があった
チサトの頭の中に
タケルの声と勝ち誇ったような表情がよみがえった
「……そんなにいいか………ホラ…何度でもイケよ……」
激しく腰を動かしながら
敏感な蕾を擦られる
最奥を執拗に攻めたてられたチサトは
次第に何も考えられなくなっていった
タケルの事が憎いはずなのに
あんなに声を上げ乱れてしまった
そんな自分が信じられなかった
惨めさと悔しさに唇を噛むと
視界が滲み涙が溢れた
『……ぅぅ……っ…』
カヲルはそんなチサトを悲しそうな瞳で見下ろすと
静かに部屋を後にした