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bird cage 【R18】

第3章 play 2 ※



「……っ…」


タケルの顔に怒りの表情が浮かんだ
けれど、それはすぐに消えた


「…………つまり……身体だけの…セフレみたいな関係を望んでるってこと?」

『…どんな言い方でも構いません…私の条件はひとつだけです…』

「……ふーん………で……嫌だって言ったら…?」

『………いまの会話の録音データを…世間に公表します…』

「……っ…!……………フッ……そんな事したら…君も無傷じゃいられないと思うけど?」

『…覚悟の上です……どうせ私の弱味は…もう十分過ぎるほど貴方に握られてますから…』

「……」


しばらくの間
タケルはチサトを睨み付けるようにして黙っていた

けれど
突然彼は吹き出し大声で笑い始めた


『……っ…何がおかしいんです…』


問いかけを無視してひとしきり笑うと


「…分かった…君の条件を飲むよ……契約成立だ…」


タケルはそう言ってチサトのアゴを掴み
クイと上を向かせた


「……まぁ…今はどれだけ強がっていても……すぐに君は…僕を自分から欲しがるようになるよ…」


冷たい目で見下しながら
挑発するようにギリギリまで唇を近づける


『………そんな事は……絶対にありません…』


チサトは怯む事なく彼の目を見返した


「……」

『……』

「………フッ…………それじゃ……始めようか…」





タケルの唇は
チサトに触れることなく横に動いた


「………脱げ…」


チサトの耳元で
感情のない声が響いた





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