• テキストサイズ

【剣盾】君を待つ

第8章 ジム巡り②



「ラグラージ、まもる!」

「カラマネロ、サイコカッター!」


の指示で、ラグラージは自分の周りに薄い膜のようなものを張った。カラマネロは自身の腕をラグラージに振りかざすと、そこからショッキングピンクの色をした三日月が飛び出してきた。サイコカッターはラグラージのまもるに当たったが、バチンと大きな音をたてて相殺された。


「次行くよ!地震!」

「ならこちらはイカサマ!」


ラグラージはすぐに足をフィールドに思い切り踏みつけると、大きな揺れがスパイクジム全体に響き、グラグラする現場に見ていたネズのサポーターたちが何かに捕まろうと慌てた。
一番近くにいたカラマネロも大きな揺れとダメージに顔を歪めたが、すぐに地震を浮かせてラグラージに襲いかかってきた。

「防いで、ラグラージ!」
「ラグゥ!!」

向かってきたカラマネロの攻撃を、ラグラージは咄嗟に両腕を前に持ってきて防いだが、イカサマの効果は地震のせいで大きくなり、ラグラージは後ろへ弾き飛ばされてしまった。
しかしすぐに体制を整えると、ギッとカラマネロを睨みつけた。

「だったら…ラグラージ、冷凍ビーム!」

ラグラージは口をカパッと開くと、凍えたビームをカラマネロに打ち出した。

「サイコカッターで迎え撃つのです!」

「ネェロ!」


打ち出された冷凍ビームを、カラマネロはサイコカッターを使って当てると、二つの技は当たるや否や、大きく軌道を逸らして観客席の手前を凍らせ、レフリー側には跳ね返ったサイコカッターはバシッと地面に当たって砕けた。

「まだまだ!冷凍ビーム!!」

「こちらも連続でサイコカッター!!!」


弾かれた技はあちらこちらに飛び、スタジアムは次第に氷に覆われ出し、サイコカッターはどこかに当たる度に煙をあげ、観客席側は視界が悪くなり「何も見えないぞー!」と誰かの叫ぶ声が聞こえた。

/ 449ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp