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【剣盾】君を待つ

第8章 ジム巡り②


ラプラスのダイストリームは真っ直ぐメタグロスを狙って発射された。

「メタグロス!…で…にコメットパンチ!!」

「もう何をしても遅いわ!」


バシュウウウウウ---ダイストリームはメタグロスに直撃した。フィールドには雨が降り出し、元々寒かったフィールドのせいで、ユニフォームが濡れだし、寒さには震えた。

しかし、地面にうずくまっているメタグロスから視線を逸らすことはしなかった。

「…戦闘不能、なの?」

メロンはフィールド場で動かないメタグロスを見た。
すぐさまフィールドの外にいたレフリーのダンペイがメタグロスに近寄り、様子を伺いにやってきた。

「…」

ダンペイはメタグロスの顔を覗き込もうと近寄った。

「…メタグロス、戦--」

「メ"タァァァアアア!!!!」

パチリとメタグロスは目を開けると、叫び声を上げた。そのせいで、レフリーのダンペイは驚き、戦闘不能と言い終わる前に声を詰まらせた。

「なっ--まだ動いて…!バトル、再開!」

驚きはしたものの、ダンペイはすぐさまバトル再開の声を上げた。


「どうやってあのダイストリームを…」


メロンは畏怖の目でメタグロスを見た。ラプラスの放ったダイストリームは直撃したはずなのに、押し戻されるどころか、一歩も引いてもいなかった。
しかしよく見れば、メタグロスの体が不自然に見えた。

「…そういえば…ダイストリームが当たる前にコメットパンチを…まかさ--あのコメットパンチはダイストリームにじゃなくて…!」

地面にめり込んだメタグロスの両の前腕は、地面から引っ張り出されたことでビキビキと地面に大きなヒビを入れた。
そしてまたラプラスに前進を始めた。

「ラプラス、もう一度ダイストリーム!!」

メロンはすかさず指示を出した。---が、ラプラスは反応がなかった。

「ラプラス?」

ハッとラプラスを見上げると、ビリビリと痺れる体に身動きが取れないでいた。

「こんな時に麻痺なんてっ!」

「メタグロス、アームハンマー!!!」

メタグロスは渾身の力でアームハンマーをラプラスにぶつけた。グラリとラプラスの長い首が左に大きく振られ、そして前方にゆっくりと倒れ出した。


「ラプラス!!!」


メロンの叫び声が聞こえた直後、ラプラスは大爆発した。
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