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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第33章 絶対君主のお気に入り お相手:煉獄杏寿郎 Rー15


その後 乾杯をして
夕食を食べ始めたのはいいが

奇跡の出来のブドウ酒と
言われるだけの事はある
味であったのは確かだが

杏寿郎が自分のグラスを干すと
自分の隣にいる侍女が
すぐにそのグラスを満たす

俺の妻達もその味は
美味しいと感じている様で
いつもの夕食会よりは
酒が進んでいる様にあった

が…その中で
キラキラと目を輝かせて

一心にそのブドウ酒の香りを嗅いでは
はぁーーーと熱いため息をついて

そしてそれを一口含んでは
その香りを楽しんでいる様で

ゴクリとみくりの喉が
それを飲むのを上座から
頬杖をつきながらそれを眺めていると

まるで彼女だけが
俺達と違う物を飲んでいる様な

そんな錯覚を覚えてしまう

ここに居る誰よりも

間違いなくこの時間を楽しんで
堪能しているのだ

別に食事の礼儀作法が
備わって居ない訳じゃない
元々家柄は確かなのだから

食事の所作は美しいと言える

運ばれてくる食事の盛り付けも
その美しさと繊細さにでも
ため息をついているのか

うっとりとした視線を向けて
自分の前の皿を眺めていた

それを美しい所作で
一口大に切り分けると

みくりがそれを口に運ぶ

そうするとまた目を輝かせて
うっとりとした表情を浮かべて
はぁっと熱いため息を漏らしていた

杏寿郎は自分の目の前にある
同じ料理の皿に乗っている物を
乱雑にフォークで刺して口に入れるも

取立てて 特別に美味しい……とは

感じない…

例えるならいつも通りだし

可もなく 不可もなく…だ


だがどうだ?このテーブルの末席の

あそこだけが
まるで 世界が別なのか

あんなにも 彼女は
嬉しそうだし それでいて幸せそうだ

それに…何より

美味そうに…食べるな……

その顔を眺めながら
もう一口 その料理を口に入れてみると

まぁ 何も違わないが

少しだけ……美味い様な……そんな風に感じた



ーーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー


食事会が解散となった後は
私はまた湯殿に連行されてしまって

全身を洗い上げられて
またしても髪は上等な香油まみれで

身体はまたまた上等な真珠の粉の白粉を
はたかれてしまって

ある事に気が付いた

「昨日より……、
真珠の割合が増えてる……?」

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