第119章 夫婦でおもてなしをしよう！前編　お相手：煉獄杏寿郎　現代パロ

床の池を泳いでいる鯉が

全て金色の鯉に入れ替わり
白かった…玉砂利も
黒い玉砂利に…変わって行って

それがすっかり入れ替わる時には…

同じ池を泳ぐ鯉の映像なのに
こうも印象が変わるのかと思って

グイグイと隣に居た
みくりが杏寿郎の服を引いて来て

床の鯉ばかり見ていた顔を
杏寿郎が上げると
大水槽の方を指差したままで
自分の口元を押さえている
みくりの顔が見えて

指差して居る方向に視線を向けると

まるで…この床に泳いでいる
黒の玉砂利の池と…金色の鯉を…
そのまま集めてドレスにしたかの様な…

着物の布地を使った

黒と金のウエディングドレス姿の

月城の姿があって

黒の布と金色の布を…
黒の方が多く重なるような
そんな比率になって居て
スカートの部分の多段フリルであるが

部分的に…透け感のある…黒のチュール素材に
なっている部分がスカートにはあって…

そのチュール素材になってる部分は
後ろの水槽の明かりに照らされて

彼女自身の脚のラインが部分的に透ける
そんなデザインになって言って

「わああぁ～、凄いよぉおっ
杏寿郎、見てッ、見てぇえっ。
似合ってるよぉ、凄い素敵…ッ。
雅ちゃん…凄い、綺麗…だねぇ。杏寿郎」

奥さんは興奮気味にそう言って来て
その隣のしのぶもカナヲも樹奈も
その月城のドレス姿に見惚れてしまって居て

こればかりは…奥さんの…
マッチングセンスの大勝利…としか
俺には…思えないんだが…

そして…この会場の様子は
彼女に背中を向けている
ステージの上の錆兎からは良く見えていて

ゆっくりと…ヒールの音が…
移動して行って
ステージの中央の彼の背後で止まる

炭治郎が…考えていた
結婚式を控えているカップル向きで
このショーをより印象付ける演出は

ステージの上で…ファーストミートをする事で

当日の演出にファーストミートを
取り入れるかを悩んでいる
カップルに対して
ファーストミートをあの時の
俺達の挙式で奨めたい
アクアトピアのあの館長さんの
たってのお願い…があったからの様だった

無論…実際に…全くのやらせがない
結婚を視野に入れている
本物のカップルの生のファーストミートな訳で

彼は…とてもいい…
リアクションを見せてくれたのだったが

その場で錆兎が月城を抱き上げて
そのままクルクルと回転して