第7章 su casa
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大きなものがとりあえず、配置されて。
そこへ細々としたものを入れていくのはわたしと研磨くんのすることで。
来たばかりのこたつの机に持ってきたお茶と保冷バッグで冷やしてたカットフルーツを並べる。
研磨くんの提案で買ったsnow peakのステンレスのマグとタンブラーがふたつずつあるから、それにお茶を注いで。
ピックでフルーツつまめるようにして。わたしは水筒についてるカップを使って。ちょっと休憩。
「研磨は?」
「パソコン設置もう少しかかるってよ」
「なにに使うって?」
「まぁ…なんかいろいろ、できたらいいと思ってる」
「…笑 鉄朗それ真似?」
『…笑』
「黒尾さん、研磨と付き合い長いのになんか… そのっ」
「猛虎クン、そこははっきり言ってあげなきゃ逆に鉄朗が辛い 笑」
「あぁ〜ん? なんだっていうんですか〜? 周平やってみろよ、研磨のマネ」
「…は? クロなに言ってんの、やめてよね」
『…笑 ちょっと似てる。 ちょっと惜しい』
「…一番反応に困るやつじゃん。 結構本気出したのに。 ほい、次、猛虎くん」
「えっ、俺っすか……」
「………」
「…スゥーーー……」
山本くんは少し考えたのち、大きく息を吸い込む。
…なにを、言うんだろう。
「根性根性うるさい!!!アバウトだよ!!!」
大きな声。怒ってるような声とセリフ。
…1年のときに言い合いになったときの、かな。
「…え? 今のなに? どこが研磨?」
「…あー、例の。周平には全然ピンとこねーよな」
「今の研磨が言ったの? あーでも、根性ってなに、とか言ってたな…」
「研磨が言ったんすよ、俺の胸ぐら掴んで」
「へぇ〜 すげ〜 穂波みたことある?お怒り研磨」
『へっ? わたし? お怒り? え……』
山本くんのそれとは違う。
ぶつかり合いじゃなくて、イライラさせちゃったことはある。
わたしの不注意により、何度か……
でもその度に研磨くんは……
「だめだめ、穂波ちゃんに聞いてもぼしゅって、煙出るだけだわ。
一体研磨はどんなふうにしつけてんだか、なに振っても結局このオチ」
「どんなプレイしてんだろうな〜? あ、福永クンもなんかない? 研磨のマネ〜」