第1章 転校...!?
-萌歌side-
屋上から敷地を見渡す
「やっぱり広いなぁ ん? ..誰だろ」
部分的に木が密集していたところに2つの人影が見えた
耳をすまし2人の会話を聞いてみると
?「ニノ次のターゲット見つかった?」
「ニノ...?」
あだ名とかかな...?
するとニノと呼ばれている影が呆れたように
ニ「ええ 残念ながら見つかりましたよこの人です」
そう言いながらタブレットをもう1人に渡していた
?「1年の...E組かぁ」
二「こいつ最近態度が少しでかいんですよね あと翔さん このグラフを見てください」
1年E組と言われ反応してしまう...
そんな私に気づくはずもなく
ニノと呼ばれる人がタブレットをスライドする
「あの人は翔っていうのか...」
ニ「ほらここ」
翔「まじか」
ニ「ここ最近で小林グループの株価が暴落してるでしょ? それにこれも最近なんですけど社員が不祥事を起こして報道されて会社自体の信用も落ちてますし、それと同時期に学校への寄附金の減少学費の滞納が見られます これだけの弱みにつけこめば十分でしょ どうですか次のstormに」
翔「..うん そうだな こいつみんなに言ってみるか」
「storm...?」
stormって確か嵐って意味だよね何だったんだろ
それに小林って私の席の隣の...大丈夫かな?
一応声かけた方がいいのかな?
~キーンコーンカーンコーン~
立ち上がったところで予鈴がなる
えぇ...まだご飯食べてないのに...
とはいえ授業に遅れるわけにはいかない...小走りで教室に戻った
?「ニノに調べてもらうか」
屋上で発せられたその言葉に私は気付いていなかった