第6章 ある夏の夜※
溶け合うように深く口付けながら
響也はナナのワンピースを剥ぎ取ると
自身もシャツを脱いだ
熱い体温が
重ねた肌から直に伝わってくる
「………ゴメン………俺……優しくできないかも知れない…」
響也は動揺したようにそう言うと
キスをしたままナナをベッドに押し倒した
ブラジャーを外され
あらわになった乳房を大きな手で包まれたナナは
くぐもった声を漏らした
先端を指で転がされ
優しく摘まれると
眉間を寄せながら首を振った
響也の唇が首筋を通り
胸へと降りていく
吸い付くように口に含んで
舌先で転がすと
ナナは堪えるように人差し指を噛む
『………ん…』
「………ナナ………声……我慢しないで……」
響也はナナの耳元に唇を寄せてそう囁くと
ゆっくりと下着を脱がせた
硬く閉じた両足の間に身体をねじ込み
熱い泉に指を沈めていく
『……んんっ…』
ナナは眉根を寄せて背中を反らせた
浅い息を繰り返し
薄く開かれた瞳で懇願するように響也を見つめた
響也は表情を変えず
焦らすようにゆっくりと指を動かした
『………ふぁ……………んっ……』
響也は
空いている方の手でナナの右手を掴んだ
『……ナナの声…………聞かせて…』
塞いでいた手を拘束されたナナは
次第に声を抑えることが出来なくなった
『………んっ…………ハァ……ハァ…………ぁ……ゃ………だ……めぇ…』
指を動かすほどに
ナナの中が強く締まってくるのが分かった
太腿に力が入り
無意識に腰が揺れる
響也が指先を曲げると
『……ぃやぁ…』
ナナは甘い声を上げ
背中を反らせて身体を震わせた
痙攣が収まらないうちに
響也は自らをあてがい
腰を進めていく
『……ゃ………待っ………あぁっ…』
貫くような快感に
ナナは意識を手放してしまった