第5章 変化する気持ち
「わっ!」
部屋に着くなり、アヤトくんは乱暴に私をベッドに降ろす。
「もうっ、降ろすならもう少し優しく…」
ギシッ
「え……?」
「じっとしてろよ」
「なっ…!や、やだっ、足掴まないで…!」
ガシッとアヤトくんが私の足を掴む。
「(スカートの中見えちゃう…!)」
「へッ。別にオマエの色気のねぇ下着になんて興味ねぇよ」
「なっ、な……!」
ここまで言われると流石にカチンとくるものがあるわけで。
「私だって別にアヤトくんのために色気のない下着とか選んで穿いてるわけじゃない…!もう!アヤトくんのばか!」
「チッ、暴れんなっつの!冗談だよ。……今はな」
そう言ってアヤトくんは足に唇を寄せる。
「…………」
「ひゃっ……」
アヤトくんが触れてる場所、チリチリする…!
「……んっ……」
「あっ……」
「気持ちよさそーな声出しやがって」
「あ、アヤトく…」
「……よし。ククッ」
「な、何?何したの?」
「ほら、キレーについたぜ」
アヤトくんが触れた場所に赤い跡がついている。
「あ…な、なんでこんな見える所…」
「へぇ、これが何なのか知ってんのか。鈍そうに見えてこういうのは分かんだな」
「……………」
「言ってみろよ。これが何なのか。オマエの口からハッキリと」
「い、言えないよ…っ」
私は顔を真っ赤にして首を横に振る。
「言わねぇなら胸にもしようかな」
「っ、き…きす、まーく…」
「聞こえねー」
「だ、だから!キスマーク!」
「…ククッ。よぉーく、できました。」
「え……?」
不敵な笑みを浮かべたアヤトくんは、私の胸元のブラウスのボタンを片手で器用に外し、顕になった胸に唇を寄せた。
「…んっ…」
「あ!ちょっと…!やっ…!」
「んー…っは。ククッ、ほら、こっちもキレーについたぜ」
胸にはアヤトくんが今つけた赤い跡がくっきりと残っている。
「ひ、酷い…っ」
「あーあ、そんなトコにキスマークあんの見たら…どー思われんだろーなぁ?」
「うぅ…」
「オマエ、一気に淫乱女だぜ?」
「な……っ!」
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