第13章 変態行為が大好きなマゾヒスト(√)
「──ねえ、お花ちゃん。球突きって最高にイヤらしいスポーツだと思わない?」
「っ…ど、どこが…!?放してっ!」
「くくくっ…このイヤらしさが分からないなんて、お花ちゃんってばカマトトぶっちゃって。ま、とりあえず、分からないなら教えてあげる」
「(これは危険な予感…)」
「──でも、その前に…もうちょっと球突き遊びをしてからにしよう。キミはそのまま、そこでそうしてて…?くくく…」
「(一体…何するつもり!?)」
ライトくんのすることだ。きっと良くない遊びに決まってる。そう思った私はキッとライトくんを睨む。
「イヤ!放して!」
「ふふふっ。お花ちゃん、かーわいいー…ますます、えっちなことしたくなってきた」
「っ…………」
「──覚悟して?」
ライトくんの笑みに私は顔を青ざめた。
「いい?動いたら、このキューでキミの目、潰しちゃうかも知れないから動かないでね?」
「本当にやめてよ…ライトくん…」
「ボクだって、キミのそのガラス玉みたいな瞳をめちゃくちゃにしたくないんだよ。──だから、言う通りにしてね」
「(怖い…何が始まるの?)」
「さあてと…どうしようかな。まずは最初のボールを突かないとゲームは始まらないよねえ」
「ちょっ…!何するの!?」
ライトくんはキューを使って、私のブラウスをめくる。
「何って…ボールが見当たらないから、探してるんだよ。フフフ。」
「っ…そ、んなところに、ボールなんかあるわけないでしょ」
「あれー?おかしいね。見当たらないからお花ちゃんが隠してるんだと思ってた」
「隠さないよ!」
「ふふふ。じゃあ、確かめなくっちゃねえ。お花ちゃんが悪い子じゃないってこと…」
ライトくんはブラウスのボタンに手を掛ける。
「あっ……!!!!」
ブチブチッという音と共にボタンが弾け飛んだ。
「アッハ!ボタンが生き物みたいに弾け飛んだね。フフフフッ」
「な、何するの…!!」
「よおく見えるよ、お花ちゃん。恥じらいで真っ赤なその顔も、そして、可愛いその胸元も」
「っ………!」
「おっと、隠しちゃダメだよ」
「これで…球がないことは分かったでしょ!?」
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