• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第16章 これから目指すファンタジア【成長/我儘】


 暗い空間。
 骨を積み上げて作られた玉座。
 静寂の中で、宿儺はニヤリと口角を上げた。

『あの男――……』

 神ノ原 星也といったか。

【陰陽術式】――詩音が使っていたものと同じ。
 数多ある術式の中でも古い部類の術式だ。

 その汎用性の高さからあらゆる場面に対応できるが、その分 扱いが難しく、この術式を受け継げる素養を持つ者は限られている。

 だからか、神ノ原の者でも、詩音が全てを投げ打っても守りたいと言っていた妹は、【陰陽術式】の一種である【呪歌】しか使えない様子だった。

 だが、あの男の術式は詩音を遥かに凌ぎ、高い完成度を誇っている。

 伏黒 恵も悪くなかったが、神ノ原 星也も中々 面白い……。

 そして、詩音はどちらとも縁がある。

『くくっ。あの生意気な小娘に保険をかけておいて正解だったな』

 しばらくは様子見だが、それが終わればすぐに、この世界も蹂躙してくれる――……。

* * *

/ 861ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp