皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第52章 泣き虫 【モンキー・D・ルフィ】
大きな街に着き、船番をゾロに任せて他の皆は買い物など楽しんでいる時だった。
「っ…!」(しくじった…。)
山賊に襲われ、なんとか戦闘には勝てたものの、脇腹を深く切りつけられ、血が止まらない。
「あー…。」(やばいかもこれ…。)
視界がぼやける中、なんとか船に向かおうと足を進める。
?「ナツキ?」
「!…」
そんなしんどい中、聞き覚えのある声がした。
「る…ふぃ……。」
ルフィ「ん?どうしたんだお前、なんかふらっふらしてんぞ?」
両手に骨付き肉を持ち、口の端にはお肉の食べかすが…。
「…」
ルフィの顔を見て安心したのか、私はそこで倒れてしまった。
ルフィ「!…おい!!ナツキ!!しっかりしろ!!おい!!」