第67章 兄たちと妹
どうやら私の予想は当たっていたらしく、実弥は晩ご飯を作るだけ作ってご飯を持って別室へ行き、リビングで食べなかった。
私はポカンとしながらリビングで一人もぐもぐと実弥の料理を口にした。
あんのやろおおおおおおおおおおおおお全面戦争するつもりかていうか何を怒ってるんだ。
まあ??私が??謝るまで許しませんって言いたいんでしょうけど???まあどうでも良いですけど?????
絶対謝ってやらねえよザマアミロ!!!!
なんて考えながら実弥の料理を完食し、皿を洗っていると足元におはぎがやってきた。
『いつも鬱陶しいほどベタベタしているくせになんで今日は喋らないんだ?』
「……」
『おかしいぞお前たち』
おはぎはどこかしょんぼりしているようだった。
「なんでもないよ。ごめんね、おはぎ。」
『…男の方行ってくる。機嫌とってきてやる。』
「……ありがと。」
ぎゅっとその小さな体を抱きしめると、おはぎはするりと私の腕を抜けて実弥のいる部屋へと向かっていった。
……これ寝る時どうしようね。
今から寝ようという時に私は唸った。
だから寝室別にするかベッドは離せって言ったんだよあの野郎!!……っていうか実弥のやろう先に寝てやがる!?
…じゃあ寝室に入れないな。気配からしてまだ寝てないみたいだけど。
実弥が買ってくれた防寒グッズはたくさんあるけど今使いたくない。アイツのこと思い出したくない。
こうなったら…ああ、あったあった。共同スペースとなった元私の部屋に眠っていた薄手の毛布。
これがあれば寝れるでしょ。私はるんるんでソファーに横になって毛布をすっぽりかぶった。