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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第51章 もうそろそろ出来る?





『ちょっと表出ようか』

「せ、せめて体育館の中にしてほしいっス!」

『…仕方無いなぁ』


先ほどあたしの頭にぶつかったバスケットボールを拾って投げる構えをし、涼太と大輝に向かって本気で投げる

見事2人に避けられたためボールは後方に転がっていく


「なっ、苗字今本気だったろ!」

『女子が投げるボールなんてたかが知れてるでしょ!』

「お前女子じゃねぇだろ」

『もう一回逝っとく?』

「…黒ちーん、何があったの~?」

「先ほど青峰君か黄瀬君が投げたボールが名前さんの頭に当たって…かなり痛かったらしく」

「バスケットボール固いもんね~」

『胡座で座らずに正座!』

「名前さんってそういうとこ母親っぽいですよね」

『やめてよ手かかりすぎだよ。せめて犬』

「犬じゃないっスって…」


虹村先輩帰ってきて…と今頃アメリカにいる頼りになる主将を思い出す

こういう時彼なら笑顔かつ問答無用でシメていただろう

まあその役割が必要ならそうなるまでだと考え、座る彼らの前に立った


『で、あたしの頭にボールをぶつけたのはどっち?』

「青峰っち!」

「黄瀬だ!」

「青峰っちっスよ!」

「黄瀬だっつってんだろ!」

『犯人ハッキリさせたかったけどこの状況なら仕方ない。両方犯人に仕立てあげる』


2人を見てニッコリ笑うとさらに彼らの顔色は悪くなる。ここでシメてもいいがもう30cm近く身長差が出来てしまっている

脅しが聞いているようだしとりあえず今日のところはいいかと胸の前で組んでいた腕を解き、涼太に視線を合わせる






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