第47章 平穏の終わり
そんな楽しく頭痛がする新学年が始まって数日、3年生にとってのメインイベントがやってくる
「修学旅行の班決めを行う。1学期はその班の席順だからどうなっても恨みっこなしな、あとはー…生徒会よろしく」
なんで進級して数週間で修学旅行の班決めをしているのだろうかと考えるが時期を考えれば早いに越したことはないかもしれない
ていうか、先生絶対に面倒だからって生徒会に押し付けただろと思いつつ、そもそもこのクラスに生徒会役員が3人も居る時点でおかしいと心の中でツッコミを入れ、征十郎に一任することにした
「では今から班決めを行おうか。何か決めるのに良いアイディアはないかな?」
「好きなもん同士ー』
「あみだー」
「くじー」
「緑間、議事録を頼む。名前は黒板に書いてくれ」
『ほいほい』
「了解なのだよ」
チョークを握り黒板に先ほど出た意見を書いていく。好きな人同士だと問題が出るだろうからくじ引きだろうなと予想する
もうこれは書かなくてもいいかなと思って突っ立っていたら担任から仕事しろという視線を頂いたため、仕方なく書き始める
そもそもこれは学級委員の仕事じゃないのだろうか
「名前は女子の分のくじを作ってくれ」
『…あーい』
「恐らく女子2人の班が出てしまうが、それは仕方ないと考えてくれ」
『男子の方が多いんだっけ?』
「おおよそ女子3に対し男子4の7人が良いのだが、8人班も出るのだよ」
『へー…』
征十郎がくじを作るのにハサミを使っているのを見てドキリとしつつ、手元のハサミをシャキシャキと動かす
最後に班の番号を書いて手の中に入れてシャッフルし完成した