第77章 華ぞ咲く$
「けっ!里長め、人を使いっ走りにしやがって……」
ぶつぶつと文句を言いながら、ひょっとこの面を被った男はある場所を目指して歩いていた。
「おぅ!邪魔するぜぇ!!」
「あ、鋼鐵塚のおじさんこんにちは!!」
「おぅ、元気か三人娘!」
鋼鐵塚はきよ、すみ、なほの三人に手を振る。
「「「はい!!」」」
「今日は何のご用ですか?」
きよが近づいてきたので、鋼鐵塚は風呂敷を開いた。
「今日はだなー。軟膏を持ってきたぞ!!」
「へー、よく効くんですか?」
「そうだぞ、里に伝わる秘薬だからな!!」
「「「へー!!」」」