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鬼滅の刃R18 藤の花嫁(冨岡夢)

第72章 乞い願う、光を求めて


「うまく神気を通せるか分からんが、とりあえず……挨拶くらいはせねばな……」



舞山に戻ったその男はおもむろに指で刀印を結ぶ。


次の瞬間。


落雷のような轟音と共に光の矢が道満に向かって飛んでいく。



「クク。これくらいで私が止められるわけが無いだろう……」



冨岡と煉獄、更に不死川が代わる代わる技を出す中、道満は新たに自分へ向かって来た光の矢を扇一つで払い除ける。


力の差は歴然。


それでも、舞山は道満に向かって矢を放つ。


動機は私怨でしかないが、舞山にとって、道満を倒すことは、白藤を救う手段の一つだからである。


一撃毎に雷鳴が鳴り、精度も鋭くなっていく。


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