第2章 今宵、君に酔う
「………あー、挿入っちゃった……」
予想どーりの結果ではあったものの、思いの外勢いも、深さも、一気に押し入った形となったわけで。
さすがに少し、やり過ぎた感が、否めない。
「あの、理緒?」
挿入ったまま全然動かない理緒を、覗き見てみれば。
「…………」
腹へと両手をついて俯く理緒の、顔。
真っ赤に紅潮させて。
体を震わせて。
溢れた涙は、頬まで流れてる。
「………理緒」
………どーしよう。
かわいい。
苛めすぎたかも、とか思った数秒前の、前言撤回。
かわいすぎでしょ、理緒。
「………動くよ?」
「!!」
放心状態だった、理緒が勢い良く顔を上げて。
「だ、駄目!!駄目、匠今……っ」
必死にすがる理緒に微笑んで、から。
「━━━━ッッやぁあぁあっ」
一気に奥まで突き上げた。
「やめ……っ、いま、いま……」
「うん、可愛かった。違うか、ずっとイきっぱなしだよね?これ」
「…………っ」
かわいい。
かわいいかわいいかわいい。
こんなに気持ちいいの、止められるわけないじゃん。
「あー、ほんと、理緒の中きもち……」
包み込まれるみたいで。
吸い付かれてるみたいで。
隘路を往復する度に。
ぐちゅぐちゅと奏でられるエッチな水の音が、さらに欲情を掻き立てる。
こんなん、萎えるなんてこと、出来んの?
いつまでだって理緒の中にいる自信、あるよ俺。
「理緒、うつ伏せになって」
ずるり、と引き抜けば。
名残惜しそうにひくつく理緒のなかが、愛しい。
「理緒はこれ、好きだよね?」
「ち、が……っ、やぁっ、も、匠、むりぃ……」