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絶対零度のさらに向こうへ❅*॰ॱ【ヒロアカ】

第8章 ❄️️ 入学前の時間





まさか雄英高校で1番最初にやることが(まだ入学すらしていないのだが)線引きとは…


そんなことを考えながら指示された場所にコロコロと線をひいていく。



相澤から渡された図面を見るに、体力テスト用のものか と気付く。

何故今それを用意するのかは謎だが。





50m走のラインを引き終え、今度は反復横跳びの場所へ向かう。

広いグラウンドの反対側の方で、相澤はソフトボール投げ用の扇形の間をせっせと行ったり来たり来たりしている。

目付きが悪いせいかちょっと怖いイメージのある彼が小さなラインカーをコロコロと押している姿は なんだか面白かった。



『ふふ。』




反復横跳びのラインも、言われた通り正確に間を図り引いてゆく。

真っ直ぐな線を三本。



これも終了し、もう一度相澤方を見ると、あちらもどうやら終了したらしい。


ラインカーを持ち上げ駆け足で近づいてゆく。



『あいざわ先生!こっち終わりました!』

「よし。助かった。」



ラインカーを倉庫へと片付け、ほっと一息。









「次、体育館行くぞ。」

『あ、う… はい。』


ちょこちょこと後ろをついて行く。


校舎に入りスリッパを借りて、この教師が担任なのだろうか 等と考えながら歩いていると、相澤に話しかけられる。



「そういえば今日、寮で何かあるんだっけか。何時からだ?」

『あ、14時からです!』

新入生歓迎会。たのしみだ‼︎

相澤は腕時計を確認し、余裕だな、と呟きまた無言になる。

こちらから何か話しかけようかとも思うが、どうやら体育館に到着したようだ。



握力計や長座体前屈で使う道具、上体起こし用のマットを2人で倉庫から運び出し、セットしていく。













体育館の作業も終了すると、時刻は11時を少しすぎた頃だった。







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