第4章 雨月
風呂に入ったりなんだりしてたら、深夜になってて。
ポツポツと帰っていく人がいて。
松本はどうすんだろ?って思ってたけど、帰る様子もない。
助かるけど、家、大丈夫なのかな…?
そう思ってたら、和也さんが立ち上がって伸びをした。
「じゃーそろそろ、俺寝るわ…」
「なに、和也早いじゃん」
「今日は、一コマ目から出てんだよ。もうねみい…」
「あ、じゃあ添い寝しよっか?」
長い髪のきれいなお姉さんが手を上げたけど、和也さんは首を振った。
「潤、おまえ相手してやれよ」
「え?」
「俺、今日は静かに寝たいから…智、来いよ」
「あっ…和也先輩…」
「なんだよ?」
突然、和也先輩の目が殺気立った。
「大野は、あの…」
「手ぇ出しゃしねえよ…ほら、智、着替え貸してやっから、来い」
手ぇ出すって…え?
「来いってば」
和也さんが、なんかキレそうな声で言う。
松本が、あちゃーって顔してるけど、逆らったらまずそうだな…松本の顔をみて頷くと、和也さんについていった。
「おやすみー!和也と智くん」
「程々になあ…」
寝室に入るとスタンドライトの明かりだけで。
キングサイズのデカイベッドが中央に置かれてた。
和也さんはクローゼットから、スエットを出すと俺に放り投げてくれた。
「ありがとうございます…」
「ん」
着替えたら、もう和也さんはベッドに転がってて。
恐る恐る隣に寝転んだら、いきなり抱きつかれて。
ちょっとビビってたんだけど、そのまま寝息を立てて眠ってしまった。
ぬいぐるみ状態で、緊張して寝れなかったけど。
いつの間にか寝てたみたいで。
気がついたら、次の日の朝になってた。
和也さんが離れて寝てたから、リビングの掃除でもしようと寝室を出たら、裸のお姉さんと松本がソファで寝てて…
相手ってそういうことかと納得して、寝室に戻った。
やっぱり…そういうことするよな…
大人の目もないし…
しょうがないからベッドに戻って横になったら、和也さんがまた抱きついてきて。
そのまま寝てしまったから、途方に暮れた。