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引き金をひいたのは【アイナナ夢】

第49章 天にぃとラブラブだぁ




「どーも。お元気そうで」

『二階堂さん、お久しぶりですね。貴方もお元気そうで何よりです』

「相変わらず忙しそうだねぇ、あんたは。いつ飲みに誘ってもつれない返事で。なぁ、いつなら体空いてるわけ?」

『…貴方も変わらずお忙しそうで。見ましたよ、秋ドラマ。良い役を当ててもらえたようで羨ましい限りです』

「ざっくり無視すんなよ」

「はは!またフラれてやんの」


三月が、腹を抱えて笑う。そんな彼を、大和はじとっと見つめていた。


『さきほどの天の言葉ではありませんが…この番組では、皆さんからゲストの方に挨拶されてるんですか?それとも、私達が挨拶に行かなかったから そちらに出向かせてしまったんでしょうか?』


私が真剣にそう言うと、大和と三月は顔を見合わせた。そして、同じタイミングで ぷっと吹き出した。


「ははっ、相変わらず お前さんは律儀だな」

「そうそう!大体、この番組に出演してくれるゲストって、九条が初めてだから。挨拶とかその辺は考えたこともなかったな!
ここに来たのは、単にオレらが あんたらに会いたいなって思ったからだよ」


なんと、カラリとした嫌味のない男なのだろうか。前から思っていたが、私は三月という男が 人として好きだ。
可愛らしい見た目とは裏腹に、男気溢れた中身。

彼を好きな理由は、そこだけではない。私の心を最も強く引く部分。それは、仕事が出来るところだ。その真価は、主にバラエティでこそ発揮される。


『いつも、バラエティで貴方を見る度に思っていました。素晴らしい仕事だと。場の空気を的確に読み、己が話術を持ってして、ごく自然に全体をまとめあげる。なかなか出来る事じゃない。まして、研鑽を重ねたとしても身に着くものでもない。才能、というやつなんでしょうね。
とにかく、尊敬しています。今日は貴方の手腕を、近くで拝見させてもらいますね』

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