• テキストサイズ

【ONEPIECE】恵風は海を渡る【エース】

第51章 空に舞うは桃色の雪






 「水琴さん!よかった、みんな無事だったのね!」
 「ビビたちこそ。無事でよかった」



 全てが終わり。



 ロープウェーで上がってきたビビ達とも無事に合流できた。


 後はナミ達を連れて海へ出るだけ。



 しかし、何故か船長が見当たらない。



 「トナカイーー!!仲間になれよ!海賊は楽しいぞーー!!」
 「まだやってる…」


 城のどこかから聞こえるルフィの楽しげな声にクルー全員が呆れる。

 いつの間にか夜になっていた。

 
 「なぁ水琴。ナミとサンジの様子はもう良いのか?」
 「うん、大分。ただナミに関してはまだ病原菌が身体に残ってるから、出来れば船医を仲間にして連れて行きたいんだよね」
 「なるほど。それでルフィはあんなにしつこく勧誘してるのか」
 「ううん。あれはただ気に入ったから誘ってるだけ」


 たぶんチョッパーが医者だということにも気づいていないだろう。

 つくづく本能のままに行動する男である。


 「あら、ルフィは?」

 
 ずるずるとサンジを引きずり城からナミとビビが出てきた。

 ルフィにボロボロにされた上着の代わりに上品な黒のコートを着ている。

 
 「チョッパーおっかけてる」
 「お!ナミ、もういいのか?」


 答えるのと同時にルフィがどこからか降ってきた。

 
 「えぇ。もういつでも出航できるわよ」
 「あとはトナカイだけだな!」
 「もう諦めろルフィ。これだけ誘っても出てこないんだ。あいつは海賊になりたくねぇんだろ」


 ゾロの言葉に違うよ、と内心否定する。

 もし海賊が嫌ならば、あんな旗を掲げるものか。



/ 1122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp