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恋と麻薬【名探偵コナン】

第21章 拘束※


「はぁん…」

背中だけベッドに着いているような今の格好。
さっきよりも陰茎が深く挿入される体勢にカホの興奮も快感も増した。

そんな中部屋に響き出したバイブレーションの音。

ヴィーーーーン…

カホはまさか、と思って安室の方を見ると彼の手に握られていたのは先程自分を何度も絶頂に導いた電マ。


安室が何をしようとしているのか想像のついたカホは安室の手から抜けようとするも直ぐに腰を掴まれる。


「逃げないでくださいよ。言ったでしょう?
もし僕を求めたりしたら



お仕置だって」


そう言ってどこか楽そうに意地悪な笑顔を浮かべる安室。


お仕置




気にしていたはずなのに完全に頭から抜け落ちていたその言葉。

カホは必死に首を横に振って嫌だと安室に訴える。
しかしそれもただの無駄な抵抗にしか過ぎない。



「今更そんなに嫌がっても意味ないですよ。
別に悪い話ではないでしょう。
カホさんに与えられるのは快感なんですから。
まあそれにちゃんと耐えられるかは知りませんけど」

「嫌…止めて…安室さん…」
「そんなに嫌なんですか?電マ使われるの」
「いやなの…止めてお願い…」
「あんなにカホさん気持ちよさそうだったのに?」
「怖いの…強すぎて…おかしくなっちゃいそうで…」


おかしく、ね


安室はボソッと呟き静かに微笑んだ。


「止めて欲しいですか?」

カホはコクコクと頷く。

「なら僕のこと透って呼んでください」

「…え?」

「あの男の事は昴って名前で呼んでるのにカホさん僕のことはずっと安室呼びじゃないですか」

「それは…」

「名前で呼ぶだけですよ?そんな難しい話じゃないでしょう?」


確かに透さん、と呼ぶのは簡単なこと。
けれどカホにとってそれは今まで自分の中で決めてきたルールを破ることになる。
彼を下の名前では呼ばない。
カホはそれを一度たりとも崩すことはなかった。

自分と安室の関係を保つため

呼びたくても決して呼ばなかったその名前。

それを今終わりにしようとしている。

本当にそれでいいの?


カホは自分に問いかける。

もしまた関係が戻って彼の事をその名前で呼ぶようになったら

忘れられるの…?
その名前を



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